【鵞足炎】薄筋とは【解剖学】

2019年1月26日土曜日

解剖学 理学療法士 臨床実習

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引用:wikipediaより

Gracilis muscle(薄筋)は鷲足を形成する筋肉のひとつです。
鷲足はその薄筋、縫工筋、半腱様筋の3筋で構成されています。

引用:wikipediaより

薄筋の重要性について、勉強会で知ることが出来たため、今回は薄筋について述べていきたいと思います。





基本事項:起始・停止・神経支配・作用



起始:恥骨結合下方の恥骨下枝

停止:脛骨粗面内側に鷲足となり付着

神経支配:閉鎖神経(L2~L4)

作用:股関節内転・屈曲
   膝関節屈曲・内旋

薄筋は、停止部では扇状に拡がる膜状の組織である。
薄筋腱の停止部に圧痛所見は好発する。

赤羽根ら(1)によると薄筋の選択的伸長評価がある。
薄筋の作用が、股関節内転・屈曲、膝関節屈曲のため、股関節外転・伸展、膝関節伸展が伸張位である。
股関節最大外転位にて膝関節を伸展させた時に疼痛反応があれば陽性と判断される。

また、足関節を背屈させて、腓腹筋内側部を覆う筋膜を遠位に牽引し陽性だった場合は、組織間の癒着を考慮する。

引用:参考文献(2)より 薄筋の選択的テスト

鷲足炎のリハビリテーションにおける留意点

鷲足炎のリハビリテーションとして、ありがちなのが運動連鎖による膝関節外反を修正するために単純に大腿四頭筋訓練をしましょうという展開。

林典雄は(2)、鵞足が疼痛の原因の場合に、大腿四頭筋をしても痛いだけであり、膝の完全伸展はできない。伸ばした時にストレスがかかり痛がるため、まずはトリガー筋を見つけてその筋を先にゆるめておくと、伸ばす余裕が出るため、付着部の牽引力による痛みが取れて、膝の伸展が可能になると述べている。

膝の伸展制限の原因筋を明らかにして、膝の完全伸展を可能にした上で、内側広筋の収縮を促したり、knee-in toe-outの原因が足部から来ているのであれば、それを改善していくことが寛容です。

先の勉強会においてもありましたが、膝の伸展をしっかり出せるようにすることが、膝関節疾患においてとても重要です。
それによって、内外側側副靭帯のstabilityが向上することによって、OAのメカニカルストレスの軽減にもつながります。

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参考文献

(1)機能解剖学的にみた膝関節疾患に対する理学療法 (やってみたくなる実践法)
(2)機能解剖に基づく評価と運動療法ーとくに膝の疾患について 林典雄

プロフィール



✅2歳息子を子育て中の32歳のパパで理学療法士/大学院修了
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