歩行分析を開始しよう! イニシャルコンタクト(IC)を理解する

2018年1月24日水曜日

バイオメカニクス 治療に活かす 理学療法士

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基本的なバイオメカニクスの話はバイオメカニクスを理解しよう 床反力と関節モーメントで終わりました。
今回からは歩行分析を始めましょう。




みなさんご存知のイニシャルコンタクトに関して詳しく見ていきましょう。

IC:イニシャルコンタクトとは、どの部分でしょうか?

日本語では初期接地と訳されます。
踵を着いた時と覚えてください。
その後、ローディングレスポンス・ミッドスタンス・ターミナルスタンス・・・と続いていきます。

イニシャルコンタクト時の床反力モーメントと関節モーメントの図がこちらです。




の矢印が床反力モーメント
の矢印が関節モーメントです
の直線が床反力作用点です
ピンクの直線がレバーアームです

思い出せなければ、バイオメカニクスを理解しよう 床反力と関節モーメントを見て下さい。

このICは一瞬です。
この後、床反力作用点(COP)は身体に近づいていきますから。
ローディングレスポンスの項で述べますね。

足関節



足関節から見ていきましょう。
足関節の床反力モーメントは底屈方向に向かいます。

要は、力を入れないと底屈方向に行ってしまうということです。
そのため、関節モーメントは足関節背屈モーメントが働きます。

つまり、具体的な筋としては、前脛骨筋が働きますね!
この前脛骨筋がローディングレスポンスに重要な役割を果たしていきます。

次は膝関節!

膝関節

この時は、ハムストリングスが働きます。
このハムストリングスの働きが、膝の衝撃吸収に作用します。
この一瞬のハムストリングスの収縮後は、床反力ベクトルが膝関節の後方を通る為、
大腿四頭筋が働くことになります。

復習となりますが、床反力ベクトルが膝関節の前方に通っています。
膝関節の関節軸を中心として、床反力モーメントは膝関節伸展方向に働きます。
そのため、関節モーメントは膝関節屈曲モーメントが働くのです。

股関節

これは凄くわかりやすいですね
股関節中心から床反力モーメントは、とても遠いです。
そうすると股関節屈曲方向に床反力モーメントは働きます。
そのため、関節モーメントは股関節伸展モーメントが働くのです。
このICの時に、股関節伸展モーメントが最大に働きます。
そのため、股関節伸展筋である大殿筋は歩行時にこのICで最も働きます

レバーアームの距離的にも、分かりやすいのでないでしょうか?

補足

体幹にももちろんモーメントは発生します。
理論はもちろん同じです。
体幹の関節中心の前方を通っている為、床反力モーメントは体幹屈曲モーメントが働きます。
そのため、関節モーメントは体幹伸展モーメントが働くのです。

まとめ

この様な床反力ベクトルの位置を理解することで、どの筋が理論上働くのかが分かりやすくなります。
暗記として覚えてしまうと大変です。
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プロフィール



✅2歳息子を子育て中の32歳のパパで理学療法士/大学院修了
✅副業目指してtwitterとブログを開始
➡️2019年4桁初収益☺️2020年2月200PV➡️3月1600PV➡️4月7000PV達成☺️
✅一条工務店と契約
✅amazon子育て巨人アニメ等雑記ブログ
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