考察を書く際に、つまずくことは?
①何を書いていいか分からない。フリーズ・・・
②とりあえず適当に書いた!めちゃくちゃになっちゃった
③とにかく読みづらい
④色々盛りだくさんで分かりづらい
こんな感じが学生に見られるパターンです。
まず、攻略法として、文章構成のテンプレート化をしていきましょう。
なぜか?
みんなオリジナルの素晴らしい文章を書こうと思っていませんか?
でも、それを書けるような人は、圧倒的な読書量に裏打ちされた人だけです。
素人がオリジナルレシピを美味しく作れますか?
あなたはそれをしようとしてるんですぜ??
学生がそんな文章を書けるほどたくさんの論文を書いているか?答えは多くは否でしょう。
とりあえず、型にはめようぜ!それが出来るようになったら自分の文章にしようよ。
そうやって、書けるようになっていくんだよ!
大腿骨頸部骨折のOPE後の歩行を例に
第1段落:考察の着眼点を歩行にした理由
この際にHOPEや病前生活を取り上げることで説得力が増します。 まず、症例の簡単な説明をします。それからは以下の内容を記載します。
①ADLの現状。
②自宅での役割、自宅復帰に向けてのNEEDSの提示。
③現状の問題点の提示。
④問題点の改善へ向けてのGOAL設定の提示。
⑤詳細を述べる宣言。
②自宅での役割、自宅復帰に向けてのNEEDSの提示。
③現状の問題点の提示。
④問題点の改善へ向けてのGOAL設定の提示。
⑤詳細を述べる宣言。
ADLは○○レベルである。(①)また、自宅は夫婦にて二人暮らしであり、自宅復帰に向けて、身の回りのことや家事の自立が必要であると考える(②)。
本症例は、病前独歩であり、現在は独歩見守り・杖歩行病院内自立レベルである。
歩行時の問題点として、独歩にて歩隔が狭く・トレンデレンブルグ徴候陽性と考える。
そこで、まずは独歩の自立に向けて、STGを独歩院内自立レベル・LTGを屋外歩行自立レベルとした。問題点である歩行に着目し、以下考察を述べる。
第2段落:詳細な問題点の列挙と原因の記述
歩行のふらつきはなぜ起こっているのかを詳細に説明していきます。
今回は1つで割愛します。)
続き
本症例の歩行の問題点として、
①トレンデレンブルグ徴候陽性を挙げた。
①の要因として、中殿筋の筋力低下・術創部痛が考えられる。
MMTの結果より、中殿筋MMT3である。また、術創部痛があり、NRS7であり、荷重時に疼痛が出現している。そのため、立脚期においてトレンデレンブルグ徴候がみられていると考えられる。
治療内容を列挙します。
続きSTG・LTGに向けて、上記の問題点に対して、治療プログラムとして〇〇・〇〇・〇〇を実施していく。
第4段落:まとめ
ADLにも着目しているよっていう文面を加えることが大切です。
バイザーの心象を良くします(そんなことはどうでもいいんですけどね、本来は。処世術ということで。)。
続き
本症例は二人暮らしであり、家事全般を行なっていた。
退院後もADLの自立に加え、IADLである家事や買い物なども自立を目指して行く必要があると考える。そのため、自宅復帰に向けて、歩行練習に加え、応用歩行練習やADL練習なども並行して行なって行く必要があると考える。
ぶっちゃけてしまうと、考察の肝は第1・第2段落です。
そこをしっかりまとめることさえ出来てしまえば、考察はおしまいです。
ここまで行くのが初期レポートを終わらせるために行う仕事。
まとめ
最終評価の記載は、初期評価さえ終わってしまえば全然難しくありません。 だから初期評価を適当にやってしまうと最終評価で、私は何を目指していたんだろう?ってなってしまいます。初期評価の序文はそのまま引用できますし、最終評価で極端な変化が出る様な症例はなかなか出会えません。
最終レジュメでは、初期評価にて述べた考察に対して、治療介入後の結果を述べることがメインです。
そのため、第3段落・第4段落が少し変わって来ます。
第3段落では、治療の結果、効果があればその考察を、変化がなければその考察をまとめます。
第4段落では、達成度に従って、内容を修正するだけです。
困っている方いれば、コメントください。
論理的思考は高校生の勉強では学ぶことはありません。
論理的思考能力の獲得が考察を書く上では必須です。
でも、実習を始めてからそれを身につけることはできません。
だからこそ、型にはめてしまえばいいんです。
型にはめられるような統合と解釈を論理的思考にて行う能力を身につけていきましょう!
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