引用:wikipedia |
次は、もちろん半腱様筋です。
鵞足のおさらい。
薄筋・縫工筋・半腱様筋の3つが鵞足を形成する筋肉です。
今回は最後の半腱様筋についてのお話をしていきましょう。
基本事項:起始・停止・神経支配・作用
半腱様筋の作用は、股関節伸展・膝関節屈曲であることから、選択的な伸張評価方法としては、単純に股関節屈曲位での膝関節伸展となります。
他のハムストリングスの短縮を認める場合、大腿後面部に伸張痛を訴えた場合には、タイトハムストリングスであると判断しましょう。
英語名:Semitendinosus muscle
起始:坐骨結節と仙結節靭帯
停止:脛骨粗面内側の鵞足となり付着(薄筋および縫工筋の停止腱と合体)
神経支配:脛骨神経(L5~S2)
作用:股関節伸展・内転
膝関節屈曲・内旋
起始:坐骨結節と仙結節靭帯
停止:脛骨粗面内側の鵞足となり付着(薄筋および縫工筋の停止腱と合体)
神経支配:脛骨神経(L5~S2)
作用:股関節伸展・内転
膝関節屈曲・内旋
腓骨頭に付着する大腿二頭筋は膝関節屈曲・外旋に作用しますね。
また、赤羽根らによると半腱様筋腱は腓腹筋内側頭を被覆する筋膜に付着部を伸ばしており、外傷などで腱と筋膜が癒着すると、滑走性が阻害される(1)ため、足関節底屈位と背屈位で比較する必要があるとのことである。
まとめ
以上、薄筋・縫工筋・半腱様筋を振り返ってきました。鵞足を選択的に伸張性評価することの意義を知ることが出来たと思います。
鵞足炎はランナー膝と言われますが、ランナーばかりに起こるものではなく、一般の方にも起こり得ます。
その中で、選択的に伸張評価や圧痛所見をみることで除外することが出来るため、内側部に圧痛を認める場合に、治療方法を狭める評価として、十分有用だと考えます。
【鷲足炎】縫工筋【解剖学】
【鵞足炎】薄筋とは【解剖学】
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