ロコモティブシンドロームについて理解する

2018年10月31日水曜日

ロコモ 理学療法士

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ロコモティブシンドロームって最近少し広まってきつつある用語だと思います。一般人には通称”ロコモ”として浸透させようと努力しているようです。
今回は、そのロコモについての理解を深めることにしましょう。





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ロコモの定義

日本整形外科学会(以下、日整会)が2007年にロコモティブシンドローム:運動器症候群を提唱しました。
2007年当時は、『運動器の障害のため、要介護になる危険性の高い状態』のことを指していました。
その後、2014年に定義が示されました。『運動器の障害のため、移動機能の低下をきたした状態で、進行すると介護が必要となるリスクが高まるもの』と。
これは、高齢者のみならず、それ以前から運動器疾患の予防に関心を持つことを目的として、範囲を広範囲に広げています(1)。

ロコモの構成概念

ロコモは運動器という用語を一般の方にも認知してもらうことを一つの目的としています。
運動器、すなわち骨・関節・神経・筋肉などに加齢等による骨粗鬆症や変形性関節症、サルコペニアなどの運動器疾患が起こると、それらによって疼痛や筋力低下、バランス機能の低下をきたし、結果的に移動能力が低下し、QOLの低下や要介護状態に陥るというものである。

このように運動器に対しての認知を高めてもらいたい理由としては、要介護の原因疾患が運動器の障害である割合が25%と高いことが一因とされています(平成25年 厚生労働省 国民生活基礎調査より)。

ロコモの浸透率はさておき、昨今のニュースでも運動不足が国際的な問題になっていることから、運動器疾患を予防することは、重要なことであると示唆されます。
WHO、世界的な運動不足の深刻化に警鐘...がん等の病気リスク増大、歩行だけで大きな効果

ロコモ度テスト!

じゃあ、次はあなたはロコモ?っていうのをテストする方法をみていきましょう。
ごく最近、2013年にロコモ度テストというものが、日整会より発表されました。
それが『立ち上がりテスト』と『2ステップテスト』です。
なぜこの2つを対象としたのかをまずは考えましょう。

立ち上がりテスト

引用:ロコモチャレンジより

これは、片脚または両脚で10〜40cmの高さの台から立ち上がれるかのテストです。
これを採用するのにあたる原著論文は著:村永信吾の『立ち上がり動作を用いた下肢筋力評価とその臨床応用』です。
この論文はJ-stageで閲覧可能です(J-stage)。
WBI(Weight bearing Index)=体重に対する膝伸展力の割合』と『立ち上がりテスト』との相関関係から、立ち上がりテストが下肢筋力評価として、簡便であることから採用されたのでしょう。
台を用意しなくてはならないという所から、どこでもという点ではやや劣ります。
CS30などのテスト方法もあるため、なぜこれを採用したのかというのは、やや疑問点は残りますが、病院施設には1つはあるでしょうが、施設に依存した計測方法となってしまうのではないでしょうか?

2ステップテスト

引用:ロコモチャレンジより

このテストは、大股で2歩歩き、その距離を身長で割って算出した値を2ステップ値とします。
この2ステップ値は最大歩行速度と相関関係にあり、2ステップテストによって、歩行速度の低下を推察できるとしています。
身長で割ることは必須事項ではありますが、2ステップ値が馴染むのは、計測がやや面倒であるため、なかなか難しいのではないかと思います。
スマートフォンの使用による簡便な計測が可能になれば、誰でも出来る評価法として受け入れられるかもしれません。
原著論文では、スペースの限定された場面を想定している表現がみられます。
原著論文はこちらもJ-stageにてダウンロード可能です(J-stage)。
原著論文の対象は、年齢、疾患ともに多岐に渡ります(健常成人〜高齢者、脳血管患者、大腿骨頚部骨折術後、変形性膝関節症など)。
Peasonの相関係数を用いて2ステップ値と10m歩行速度、6分間歩行距離、日常生活自立度、転倒歴との関連性をみています。
それぞれの疾患ごとの関連性などは示されてはいないものの、10m歩行速度と6分間歩行距離に正の相関を認めたとのことです。

ロコモ度1とロコモ度2とは

2015年に日整会はロコモの臨床判断値を発表しました。
それがロコモ度1ロコモ度2である。
ロコモ度1とロコモ度2というのを判断する材料として、上述した『立ち上がりテスト』と『2ステップテスト』、そして『ロコモ25』があります。下記の表がそれぞれ、ロコモ度1とロコモ度2に該当する結果となります。


立ち上がりテスト 2ステップテスト ロコモ25
ロコモ度1 片脚40cm不可 1.3未満 7点以上
ロコモ度2 両脚20cm不可 1.1未満 16点以上

日整会では、ロコモ度1は、移動能力が低下している状態としており、自らの努力を。。。
ロコモ度2は、生活は自立しているが移動能力が低下している段階としており、整形外科への受診を推奨している。
自らの努力として、ロコトレというものを推奨している。馴染みのあるスクワットや片脚立ち、カーフレイズやフロントランジである(下図)。

引用:ロコモチャレンジより

基本的な運動方法としては、下肢・体幹の筋力強化、バランス能力の強化としては間違いないものであると考えられます。

活用方法

正直言って、ロコモの浸透率はまだ低く、2018年度現在で、インターネットリサーチによると48.1%である(全国ストップザロコモ協議会HPより リンク先)。病院による取り組みも、各々異なるのが現状であろう。
公民館などで気軽に計測できる環境づくりを進めていく必要性があるのではないだろうか。
それでも、取り組み自体が悪いものではないとは感じます。
公民館などのスペースであれば、10m歩行なども容易に計測できそうな気はしますが。。。
ストップウォッチも今やスマートフォンで事足りますし、逆にメジャーの用意が大変かも!とか思ったりもしますが、一つの取り組みとしては、何一つ文句はありません!
ロコモの普及は、運動不足の解消の一助になる可能性はありますからね。

参考文献
(1) 著:大江隆史 超高齢社会に立ち向かう運動器科学の立ち位置としてのロコモティブシンドローム

ロコモチャレンジ!
著:村永信吾ら 立ち上がり動作を用いた下肢筋力評価とその臨床応用
著:村永信吾ら 2ステップテストを用いた簡便な歩行能力の開発

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プロフィール



✅2歳息子を子育て中の32歳のパパで理学療法士/大学院修了
✅副業目指してtwitterとブログを開始
➡️2019年4桁初収益☺️2020年2月200PV➡️3月1600PV➡️4月7000PV達成☺️
✅一条工務店と契約
✅amazon子育て巨人アニメ等雑記ブログ
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