1年間の整形外科クリニックから見えたこと　〜病院から転職して〜

5年間の総合病院での勤務を終え、地元に戻るとともに兼ねてからの希望であった整形外科クリニックに転職しました。

そして、すでに1年以上経ちますが、その中でクリニック業務で見えたこととこれからについてお話させていだたきます。

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単位数に関しては、病院（急性期・回復期・療養期の総合病院）ではベースが2単位（40分）でした。

リハビリスタッフの人数が比較的多く、患者1人に当たる時間が多いため、2〜3単位での介入がベースでした。

整形外科クリニック（以下クリニック）では、1単位（20分）が基本となりました（もちろん、各クリニックで違いはあると思います。）。

そうすると、患者1人に当たる時間が非常に限られてしまいます。

そうすると、これが良いか悪いかは別にして、必然的に最小限の中で効果的な理学療法を求められる環境となりました。

予約制。予約が詰まるとマジ忙しい

予約制で行なっています。
祝日が入ったりするとその日の患者さんが前後に流れるため、かなりそういう日は忙しくなります。

たぶん、病院からクリニックに転職した時に業務的な変化として、一番大きいものだと思います。

退院支援は、病院勤務の場合は必然となります。

前病院は、発展途上レベルだったこともあり、リハビリ部門の退院支援において関わる部分がかなり多く、それ自体は今でもとても良い経験になったと思っています。

やっぱり、理学療法士の仕事のやりがいとして、入院してきた患者様の改善と退院に向けて関わることも大きな要素だと思います。

ここにやりがいを感じる方は、退院後の通所リハビリや訪問リハビリを経験していくケースが増えていくことと思います。

この退院支援に要する時間はかなり多いと思います。

リハビリ間の連携、看護師・医師との連携、地域連携室との連携、本人・家族との連携など臨床業務時間以外での業務に時間をどうしても割くことになります。

そして、サマリーの記入なども臨床業務時間外で仕上げなければいけないケースも多いのではないでしょうか？

必然的に17時30分までの勤務とはいっても、残業を強いられる時期がくることが多々ありました。

それらの退院支援がクリニックでは、もちろんありません。

治療は主に痛みの改善がメインとなります。

業務時間としては、午後の勤務が19時程度まであり、拘束時間は病院勤務よりもむしろ長い時もありますが、安定した帰宅時間の確保は可能なのが現状です。ここは、個々人の評価が分かれる所だと思います。家庭を持つものとしても、どっちが良いのだろうと自問自答しているのが実情です。

年齢層の変化

これはクリニックによるところは大きいです。
スポーツ専門の外来であれば、大分話が変わるでしょう。
私が勤めるクリニックは田舎にあるため、高齢者6割程度と働き盛り3割と小中高生1割といったところです。夕方の仕事終わりや学校終わりになると年齢層がガラッと変化します。

外来で初回で来なくなることによる自信喪失

これは転職当初はかなりこたえました。

なぜ来なくなってしまったのかが全くフィードバックがないんですから。

考えても答えが出ないので、思い詰めすぎないことが肝心です。

それでいて、なぜなのかを考えるようにしておきましょう。

それが臨床力・コミュニケーション能力の向上に確実に役に立ちます。

病院勤務時は昼休みはミーティングなどで有っても無いようなもんでした。

クリニック勤務の場合、午後の業務が3時とか2時30分とかからの所が多いと思います。

2時間以上の休み時間があります。

これを寝ているだけでは、今後の向上が臨めません。

クリニックごとにもしかしたら色々やっているかもしれません。

私は自己学習に勤めていますが、これから色々やりたいところですね。

自宅に一時帰宅もOKなので、かなり自由な時間です。

車で30分程度かかるので、微妙な時間ですが、必要な時は帰宅しています。

まとめ

とにかく病院とクリニックではかなり違います。
入院設備や手術設備があるところだと、病院と近い部分は増えてくると思うので、今までの経験がより活きるとは思います。
そうでなくても、病院での経験は普通にめちゃくちゃ役に立ちます。
脳血管疾患や神経疾患に対してのアプローチは、整形外科疾患にも応用が効くケースは多々あります。

あと、テクニックではないですが、やはり徒手的なアプローチは増えるため、上肢負担は増えます。自分の座位姿勢が悪かったりすると、胸郭出口症候群などを発症するリスクがあるため、注意しましょう。
私も肘が痛くなったり、痺れが出たりして大変でした。
今はケアもしているため、安定して過ごしています。

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