まずはPICOとは何ぞやを知ることにしましょう。
Clinical Question(CQ)を知る
PICOを語る上で、Clinical Question(CQ)日本語では、『臨床疑問』を話さないと始まりません。
CQとは、目の前の患者さんについての診療上の疑問のことです1)。
この疑問の内容は、以下のカテゴリーに分けられます。
これらのCQに対しての定式化した基本形のことをPICO(ピコ)と呼びます。
IのところをEでPECO(ペコ)と言ったりもします。
CQとは、目の前の患者さんについての診療上の疑問のことです1)。
この疑問の内容は、以下のカテゴリーに分けられます。
- 治療
- 予後
- 頻度
- 診断
- 予後
- 病因
- 副作用 など
これらのCQに対しての定式化した基本形のことをPICO(ピコ)と呼びます。
IのところをEでPECO(ペコ)と言ったりもします。
PICOを理解する
この表をご覧ください。
これが基本形です。この形でCQの解決を目指します。
これが基本形です。この形でCQの解決を目指します。
Google翻訳
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意味
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P(Patient)
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患者
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どのような患者に
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I(Intervention)
E(ExPlore) |
介入
暴露 |
どのような評価
治療をしたら
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C(Comparison)
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比較
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何と比較して
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O(Outcome)
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結果
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結果はどうなるか
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簡単な例をあげます。
P 慢性腰痛患者に
I マッサージをした場合と
C 運動療法をした場合を比較して
O 疼痛軽減効果に差はあるか
臨床上で当たり前にやっている治療内容は、それで本当に良いのか?
その当たり前にやっていることに対してPICOを活用することで、明確化していく必要があります。
無論、PICOを知らずとも、当たり前の様にやっている方々は多いかもしれません。
Relevance
医学論文を評価する際に重要となる項目は、以下の4つの概念である。
Meaningfulness(意味)
Validity(妥当性)
Reliability(信頼性)
Relevance(臨床的意義)
今回はOutcomeに関わるRelevanceに関してお話しします。
Relevanceは臨床との関わりの深さであり、臨床的意義のことである。1)
要はその研究が、臨床とどれだけ関わっているかということである。
例えば、先に述べた慢性腰痛患者に対する治療法において、〇〇という治療効果がランダム化比較試験において有意と証明された場合、患者にとって有益な情報であるため、それはRelevanceが高いと言ってよいのです。
感想
今回は、感想です。
いやなかなかGoogle検索してPICOで出てくる日本語の論文は少ないですね。
PICOなんて初耳っていう学生さん・理学療法士の方も多いのではないでしょうか。
ちなみに認定理学療法士の必須研修でもPICOという用語は登場します。
今はようやっとe-ラーニングで視聴可能になったのでこの機会に視聴してみてはいかがでしょうか?
1)著:森實敏夫ら EBM実践のための医学文献評価選定マニュアル ライフサイエンス出版
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