患者さんと上手くいかないことありますよね?
安心して下さい。
誰にだってあります!
我々でも普通に上手くいかないことはたくさんあります。
逆に学生さんの方が反応が良いことだってあります。
だから、上手くいかないことはなぜか?を考える様にしていきましょう。
私は内向性の人間と自負しております。
コミュニケーションが得意だ!なんて口が裂けても言えません。
そんな人対象で考えてみてください。
緊張しすぎていませんか?
緊張することは仕方ありません。でも、それは相手に伝わってしまいます。
だから、緊張している姿だけを見せない様にしましょう。
他愛のない会話をする時間などもあるはずです。
例えば、バイザーが道具を取りに行っている時などにちょろっとでも何でもない話をしてみたりして下さい。
その中で、話が弾んだりすることがあるとこちらとしても、ちょっと自信になりますからね。
不安な様子を見せすぎないことです。
不安なのは重々承知しています。
しかし、その姿を見せると患者さんはこう捉えます。
何をするんだ?何をさせるつもりなんだ?
痛くするんじゃないだろうな?怖いな・・・
だから、不安な気持ちを押し殺して下さい。
表に出してしまってはいけません。授業で習ったことを頑張って行って下さい!
評価している最中に痛くしてしまうことも、もちろんあります。
一番反応として嫌なのは、評価翌日に痛みが強くなってしまうことです。
たまーにあります。
学生さんにとって、負荷量のコントロールというのは難しいものです。
歩行評価のために歩かせすぎたり、まだOPE後で炎症が強いのにROMの評価をしすぎたりして疼痛憎悪。なーんてことにならないよう、実習指導者は負荷量が高くなってしまっていないかを注意喚起してください。
評価翌日に痛みが強くなってしまうと、学生さんに色々やらされたからだ!っていう深層心理が発生してしまい、拒否的な反応が出来上がってしまいます。
実習指導者のみなさん、注意していきましょう。
話を戻しますが、
患者さんと緊張感が高くなりすぎずに話せているかは、注目ポイントの一つです。
自分も先生がいると緊張してしまって、あまり喋ることが出来ないタイプでした。
そのため、ちょっと遠くに道具を取りに行ったりした時に喋ることが出来ているかを見たりしています。
指導に回る立場になった時には、
自分の存在が緊張させているかもしれないなと思う様にもして下さい。
だから、バイザーも学生さんとの関係づくりも大切にして下さい。
そのため、バイザーとなった時には、私は学生さんと積極的に話をするようにしています。
興味のある分野や今までの実習の経緯などを知ることも大切だと思います。
もうひとつの上手くいかない原因として考えられることは、
上手くコミュニケーションとろうと気張りすぎてはいませんか?
自分がコミュニケーションが得意でないから分かるのですが、コミュニケーションを頑張って取ろうと、
患者さんのパーソナルスペースにグイグイっと入ってしまうことがあります。
私は身長も高い方ですが、体格が良いだけでもちょっと近すぎると若干の圧迫感をもたらす可能性があることを学びました。
実習前にはパーソナルスペースの理解を深めましょう!
パーソナルスペース:
パーソナルスペース(英:personal-space)とは、他人に近付かれると不快に感じる空間のことで、パーソナルエリア、対人距離とも呼ばれる。一般に女性よりも男性の方がこの空間は広いとされているが、社会文化や民族、個人の性格やその相手によっても差がある。
一般に、親密な相手ほどパーソナルスペースは狭く(ある程度近付いても不快さを感じない)、逆に敵視している相手に対しては広い。相手によっては(ストーカー等)距離に関わらず視認できるだけで不快に感じるケースもある。(出典:wikipedia)
頭にいれておいて欲しいことは、
理学療法士と患者は他人です。
いきなり、そんな近い関係性は無理です。
徐々に近づいていくようにしていくべきなのではないでしょうか?
上手くいっていないなぁと思っている学生さん、
何でかな?って客観的な分析を行いましょう。
学生さんに対して、厳しい立場を取り続ける時代ではなくなってきました。
体罰問題は小中学校だけではなく、精神的な体罰の問題が理学療法学科などの中で出ない様に心がけていく必要があると思います。
問題が社会に顕在化していないのは、上手くいかない学生は退学してしまったりして、
目に見えていないからです。
ぬるくすることなく、和やかな中に厳しさがある指導が大切だと思います。
今までの話は自分自身の単純なコミュニケーションの問題点があるかなってっていうお話でした。
脳血管疾患や認知症患者さんなどにおいては、病態の理解がさらに必要になります。そう高次脳機能障害の問題が!だから、自分のコミュニケーション方法だけが問題ではない可能性もあるので、そこはしっかり捉えられるようにしましょう。
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