行ったことのない実習地に一人で行く。
誰も知らない実習地に一人で行く。
バイザーや理学療法士との会話の中で、的を射た問答を求められる。
その中で自然と育まれる『ああ、自分は全然ダメだ。。。』と生まれてくる劣等感。
そして、たまにいる別の養成校から来ている学生さんに馬鹿にされていると感じてしまう(実際にされている方もいるかもしれません)劣等感。
この不安とどう向き合っていけばいいのかをお話ししていきたいと思います。
大事なのは気づき
君だけじゃないんだよ。
不安なのは君だけじゃないんだよ。
胸張っていってこいっていうのは無責任な人間の言うことで、無視していいです。
大切なのは、今の自分の現状を知ることであり、それを素直に受け止めること。
実習で得られることは、その『気づき』でもあると思うんです。
実習では、求められる能力が異なることがあったり、理不尽な対応があったりするものです。これはもう、実習が個々の指導に委ねられている現状が改善されない限りは難しいんですね。
だから、そこが改善されればなぁっていうことを学生が考えても仕方がないんです。
その学生の訴えを形にして、将来的な改善を望む姿勢を政府・教育につなげる動きはもちろん出来ると思いますが、すぐにその体制が変わるっていうのは無理なんですね。
だから、変えるなら、変わるなら自分しかないんです。
次の実習でどういう振る舞いや勉強をすれば、もっと実習を円滑に進めることが出来たかな?っていうのを知ることが出来る実習になるととても良いと思います。
実力以上の実力は出せないよ
これは見栄を張るな。ということです。
ていうか、自分が出来る人間なんだ!っていう姿勢で実習に臨むと劣等感が強く襲ってくる可能性があるよっていうことです。
知識面に関して、おそらくほぼ100%学生さんが上回ることはありません。
そして、理学療法士のフィードバックでありがちなのは、自分の得意分野に落とし込んで説明することです。
それは、心理的な要因としては学生さんよりも下回っているという姿(劣等感)は見せたくないというものがあると思います。
そういった他の要因も含め、僕は勉強が出来るからどんな質問されても答えることが出来るって思って実習に行くと大抵精神的にやられてしまうことが多いです。
だから、知識面とかではなく、見栄を張らずに自分の知っている知識がどれくらいあって、それは答えられるなー、それは分からないなーっていうのが分かればいいんです。
心理的な解決方法を知っておきましょう
心理的に追い詰められるケースもあります。
最近は減っては来ましたが、実習でうつ病になってしまうことも時にはあるようです。
そうならないようにするためには、もちろん準備が大切ですが、心のあり方としての解決方法を持っていることも大切です。
基本的には人間は複数の作業を一遍にすることは得意ではありません。
そして、会社などにおいてもそうですが、ノルマが溜まれば溜まるほど仕事に追われ、パニックを生じてしまいます。
なので、課題の優先事項を自分で考えられるようになることが大切です。
ここは必ず今日終わらせる。
ここは時間に余裕がある時に済ませる。
ここは休みの日に行う。
といった優先事項を確実に決めておかないとパニック来ます。
私はこの方法が合っていたことに2回目の実習前に気づくことが出来ました。
初めての実習では、課題出されても調べ方も分からないし、調べて来たことに対しても追加課題を出されるし、もうキリがつかない状況で頭がパニックに陥りました。
実家だったこともあり、なんとか精神面はギリギリ支えられて乗り越えることができました。
その時の私のバイザーは3年目の理学療法士の方だったのですが、今7年目の私が考えてみると明らかに学生に与える情報としては過多だったんだと思います。
指摘していただけるのはありがたいことですが、やっぱり学生ごとにキャパシティの違いっていうのは確実にあります。
そこを理解せずにバンバン課題や指摘を出すと何をやってきたらいいのか分からなくなってしまうのです。
そうすると睡眠不足、頭回らない、精神面の不安増強、追い討ち課題と自分の今の力ではどうにもならない状況になってしまいます。
バイザーになったら、学生さんが落ち着いて物事を考えさせることが出来るような環境づくりを心がけてください。
緊張しますよ。そりゃあ緊張しますよ。知らない人、知らない土地、知らない職場。
あなたはその職場に慣れていて、緊張することなく考えを述べることが出来るとは思いますが、学生さんはそんなはずないですよ。必ず思い返してみてくださいね。
さて、心理的な解決方法の話ですが、これは本を読みましょう。
そして、自分に合った思考を見つけましょう。
ジェリー・ミンチントン ディスカヴァー・トゥエンティワン 2013-04-27
どうしたらいいかっていうよりは、どういう思考法があるのかなっていうのがわかる本だと思います。
うまくいっている人の考え方はとても読みやすくておすすめです。
自己啓発本を嫌う人も多いですが、まぁ読んでみてからにしましょうよ。
他人の目は気にするな
これは本当にそう思います。他人の目を気にしていいことはひとつもありません。
他人の目から、『自分は馬鹿にみられてる』とか気にすることはやめましょう。
これは人生においてもそうです。
劣等感を持った時に他人の目を気にし過ぎていると気づくことが出来れば、対策が打てます。
うまくやろうとすることは悪いことではありません。
でも、それを意識し過ぎて他人の目を怖がってしまうと良い実習にはなりません。
自分が過ごしやすい実習先にするための環境づくりを早めにしていきましょう。
まとめ
実習ではうまくいかないことはたくさんあるよ。でも、大丈夫。みんな一緒だから。
だから、そんなに落ち込まないこと。
出来ること・出来ないことが分かればその実習は大成功。
本を読んで、いろんな考え方を学びましょう。
そして、他人の目は気にし過ぎないこと。大丈夫だから。
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